« 映画 最終目的地 ☆☆☆☆ | トップページ | DVD どこまでもいこう ☆☆☆☆★ »

2013年4月28日 (日)

映画 天使の分け前 ☆☆☆

■ THE ANGELS' SHARE 2012年 

  イギリス/フランス/ベルギー/イタリア 101分 (ミリオン座)  

■ 監督 ケン・ローチ

■ 脚本 ポール・ラヴァーティ

 130428

映画のあと味は、極上のスコッチとはほど遠いものだった。

前半部のひりひりするようなシビアな設定。

後半部の放念しきったような楽観的な着地。

この大きな落差が生む違和感。

          *

この映画で、はっと息をのむ最も印象的なシーンは、

主人公ロビーに半死半生の目に遭わされた青年が

事件当時の状況を、嗚咽をこらえながら説明するく

だりであり、そして、それを聞きながら痛恨の念を新

たにするロビーの表情である。

しかし、それが、後半につながっていかない。

痛恨が哀憐に、加害が報償に転換しないのだ。

映画で描かれるのは、ロビーのテイスティングの才能。

そして、小悪党らしい小細工。

         * 

ロビーが「天使の分け前」を与えた相手はハリーだったが、

真に「天使の分け前」を贈る相手は、そうではない。

その将来を奪われた青年を、ロビーは完全に忘れている。

思い出すことさえも無いようだ。

 

そのように描いた映画に芳醇な香りは漂わなかった。

 

« 映画 最終目的地 ☆☆☆☆ | トップページ | DVD どこまでもいこう ☆☆☆☆★ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/151512/51415182

この記事へのトラックバック一覧です: 映画 天使の分け前 ☆☆☆:

« 映画 最終目的地 ☆☆☆☆ | トップページ | DVD どこまでもいこう ☆☆☆☆★ »