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2012年12月29日 (土)

DVD 八月の鯨 ☆☆☆★

■ THE WHALES OF AUGUST 1987年製作 アメリカ 91分

■ 監督 リンゼイ・アンダーソン

■ 主演 リリアン・ギッシュ ベティ・デイヴィス

121229

若き日に夏の海で見た鯨を、再び見たいと願って…。

物語は、人生のたそがれを迎えたふたり姉妹の3日間を描く。  

                *             

主演のリリアン・ギッシュ。1893年生まれ。

DVDでみたD・W・グリフィス監督の「散りゆく花」(1919年)も、C・ロー

トンの「狩人の夜」(1955年)。いずれも忘れがたい演技だった。

                 *

一方の主役ベティ・デイヴィス。1908年生まれ。

同じくDVDでだが、J・L・マンキウィッツの「イヴの総て」(1950年)、R・ア

ルドリッチの「何がジェーンに起ったか?」(1962年)。存在感が凄かった。

                *

そして、監督のリンゼイ・アンダーソン。1923年生まれ。

私には忘れられない映画監督だ。

1964年の高校生時代、読書家の友人Mに名古屋の名作上映館「名宝文化」

の存在を教えられ、興味に任せて入り、そこで初めて観た映画が「孤独の報酬」

(1963年)だった。

炭坑夫を辞め、ラグビー選手に転身する粗野な男と、美しい未亡人との悲恋。

ザラついたモノクロ画面が延々と描くのは、暗く、孤独な物語。

 映画は娯楽だ、と思い込んでいた当時の私の頭を痛打するのには十分だった。

笑いも冒険もサスペンスもないが、何か惹かれるものがある。

が離せないもの、感じさせるものがある。それも映画なのだ。

そんな啓示めいたものを、与えた映画が「孤独の報酬」だった。

当然ながら、その題名と、監督名と、主演名を記憶した。

監督リンゼイ・アンダーソン。主演男優リチャード・ハリス。強く記憶した。

                 *

私にとってそのような思い出のある監督が、1987年に描いた「八月の鯨」。

描かれたものは、癇癪を起こしながらも、いつまでも変わらぬ姉妹の憧れと、

思い出の美しさだった。

人間の年老いてゆく美しさだった。

 

 

 

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