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2011年11月21日 (月)

映画 やがて来たる者へ ☆☆☆☆★

■ やがて来たる者へ イタリア 117分 (名演小劇場)

■ 監督 ジョルジョ・ディリッティ

■ 私の採点 ☆☆☆☆★   

  111121

■ 映画を観た後で…

しずかに、そして、またたく間に、蹂躙されていく人々の不安と恐怖が痛切に伝わっ

てくる映画だった。

ゆるやかに移動するカメラがとらえる人気のない部屋のトップシーン。

行きつ戻りつしながら、部屋を移動するそれは、明らかに人の視点を表しているに

違いないのだが、しかし、いったい誰の、何をしている視点なのだろうか?

イタリアの村民を無差別に虐殺するドイツ軍の行為が始まって程なく、それは衝撃

的に明らかにされることになるのだった…。

映画が映し出すのは、教会から引き出され、銃によってつぎつぎと殺されていく村

の人たち。年寄りも、子供も、男も女も、夫も妻も、神父も…。

演技とは思えぬ殺される人々の迫真の表情こそ、この映画そのものなのだ。

映画は、発語することのできなかったマルティーナが、赤ん坊の弟を抱いて、唄

を口ずさむシーンでラストを迎える。

映画の作り手たちは、少女に奇蹟が起こったかのようなこのラストシーンに、きっと

込めたかったに違いないのだ、深い鎮魂と救済への希望とを…。

そして、やがて来たる者が、少女マルティーナにその後も続くであろう過酷な現実を

乗りこえさせ、弟とともに生き抜く力を与えることを…。

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