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2011年10月 9日 (日)

映画 生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言 ☆☆☆☆★

■ 生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言 105分 ATG 初公開1985年

                                        (シネマスコーレ 原田芳雄・追悼上映)

■ 監督 森崎東

■ 私の採点 ☆☆☆☆★

 111009 

■ 映画を観た後で…

森崎東映画の魅力の一つは、ドロップアウトを余儀なくされた人間たちのバイタリティだ。

この映画でも、それは色濃く描かれている。

現代の特攻隊と渾名され酷使される原発ジプシーと呼ばれる男(原田芳雄)たち。

売られるように日本に連れてこられた飲み客相手のフィリピン少女たち。

発電企業に飼われたダニのようなヤクザ(小林稔侍)や警察(梅宮辰夫)。

彼らは、日本の底辺=暗部で生活している棄民のような人たちだ。

劇映画とは云え、狭くうす暗い構内で、熱気で曇った防護マスクを付けていごめくよう

に作業する男たちの動きや、美浜原発所から鳴り響く異常事態を告げるサイレンの音

には、現実に原発事故が起こった今、妙に生々しいリアリティがあり、慄然とする。

映画は絵空事ではなかった。実情をかなり取材して書かれた脚本であろう。

それに、森崎のエネルギッシュな演出と、リリックな心情が加わっている。

原田芳雄のアウトローぶりがとてもいいのも見逃せない。暴力的なのだが、同時に人

懐こくも優しい男を、気持ちよさそうに演じている。倍賞美津子や殿山泰司や小林トシ

江たちの俳優も、実に生き生きと演じている映画だった。

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