« 九龍の街 | トップページ | DVD 天使と悪魔 ☆☆☆ »

2011年10月29日 (土)

映画 エッセンシャル・キリング ☆☆☆☆★

■ エッセンシャル・キリング ESSENTIAL KILLING 83分  (名古屋シネマテーク) 

                ポーランド/ノルウェー/アイルランド/ハンガリー

■ 監督  イエジー・スコリモフスキー

■ 私の採点 ☆☆☆☆★

  111029

■ 映画を観た後で…

全編に緊張感が張り詰めた希有な映画で、傑作と云ってよい。

必死に敗走する一兵士の逃避行を描いて見事である。

しかも、映画が静謐な美しさを湛えているのは、どうしたことだろう。

兵士は、追われる者の恐怖を身体に張り付けて、雪原を隠れるように走る。

その荒い息遣い。追尾する猟犬の唸り声。途中で食らう魚や母乳の生々しさ。

極限下にあるとはこういう事態のことだ、と観客たちは知らされる。

と同時に、白と、赤と、灰色を基調にした極限ぎりぎりの描写の何と美しいことか、

と感じさせられるのだ。

赤い血を付けた白い馬がゆっくりと歩き出すラストシーンでは、その余りにも悲痛な

美しさに呆然となってしまった。

監督イエジー・スコリモフスキーの才気は素晴らしい。

« 九龍の街 | トップページ | DVD 天使と悪魔 ☆☆☆ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/151512/42742500

この記事へのトラックバック一覧です: 映画 エッセンシャル・キリング ☆☆☆☆★:

« 九龍の街 | トップページ | DVD 天使と悪魔 ☆☆☆ »