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2011年4月21日 (木)

DVD 運命を分けたザイル2 ☆☆☆☆

■ 運命を分けたザイル2 THE BECKONING SILENCE 74分

                         製作2007年 イギリス

■ 監督 ルイーズ・オズモンド

■ 原作 ジョー・シンプソン

■ 私の採点 ☆☆☆☆

  * 「アイガー北壁」よりも痛切な映画 *

110421

■ DVDを観た後で…

最近とても面白く読んだ本「空白の五マイル」(角幡唯介)の中に、次のような文章が

ある。

「命の危険があるからこそ冒険には意味があるし、すべてをむき出しにしたら、冒険

には危険との対峙という要素しか残らないだろう。冒険者は成功がなかば約束され

たような行為には食指を動かされない」

私は冒険家ではないが、冬の山の体験から、そのことが分かる気がする。

「運命を分けたザイル2」は、冒険者たちの行動と真情を描いた映画だ。

1936年アイガー登攀に挑んで命を落としたトニー・クルツたちのルートを、ペルー

のクレバスから奇跡の生還をしたジョー・シンプソン(「運命を分けたザイル」の主人

公)が辿るという構成を持つこの映画は、冒険への誘惑とザイルに託した命の有様

を誇張なく、活写している。それが、ドラマチックに脚色されている「アイガー北壁」と

異なる点だろう。

それだから、迫ってくるものは、より痛切である。

クルツたちの遭難死。シンプソンの情熱の喪失。そしてザイルの重み…。

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