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2011年2月 7日 (月)

映画 海炭市叙景 ☆☆☆☆★

■ 海炭市叙景 152分 (名古屋シネマテーク)

■ 監督 熊切和嘉

■ 私の採点 ☆☆☆☆★ 

 ** 地味な話だが、人の暮らしの真実にふれたい人に 

  もしくは、撮影のすばらしい映画を見たい人におすすめ **  

110207

■ 映画を観た後で…                      

映し出される風景と人物が、たしかな存在感をもった映画だ。

とりわけ風景は、はっと息をのむほど秀逸だ。

カメラが映し出す風景は、雪溜まりのあるうす暗い路地や、その家族の暮らしぶり

を表すかのような食卓であったりするのだが、それが閉ざされた人たちの日々の

生活や、薄く危うい人と人とのつながりを浮かび上がらせる。

しかし、それでも、そこに見出されようとする微かな希望。淡いけれどもたしかな光。

どの場面にも必ず射し込むひかりが、そのことを象徴しているかのようだ。

ゴトゴト走る路面電車の中の人たちの叙景が忘れがたい映画「海炭市叙景」。

「海炭市」は「私たちの住む町」であり、「叙景」は「私たちがいつも目にしている風景」

であることを静かに伝えている映画でもあるのだった。

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