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2010年4月13日 (火)

映画 花のあと☆☆☆☆ 河内山宗俊☆☆☆☆☆ 倫敦から来た男☆☆☆☆☆

映画

■ 花のあと 107分 (MOVIX三好)

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■ 監督  中西 健二

■ 私の採点  ☆☆☆☆

  藤沢周平の小説は、近年多くテレビ化、映画化されている。

  この映画は、武士の娘で、剣の遣い手が、主人公という点で新鮮味を感じさせる。

  演出は、人物の所作や季節の風景などを丁寧に描くことによって、映画ならでは

  の時代劇の世界を描き出すことにかなり成功している、と言えるだろう。

  ただ、主人公が回想するショットの過剰な挿入や、エンディング音楽の安易とも思

  える使い方は、少なからず藤沢周平の世界から遠いものとなった点が惜しまれる。

  とは言え、久しぶりに時代劇の面白さを味わうことのできる映画だった。                  

                                                           

■ 河内山宗俊 81分 1936年制作 (名古屋シネマテーク)

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■ 監督 山中貞雄(1909年~38年)

■ 私の採点 ☆☆☆☆☆ 

  山中貞雄の生誕百年ということで、名古屋シネマテークで上映された。

  山中の映画は、NHKのBSで放映されたのを見たことがあるが、スクリーンで

  見ると、その素晴らしさが一層よく解る。

  宗俊や金子市之丞のユーモアと、矜持と侠気と、その哀しみ。

  森田屋の乾分たちとの斬り合いのリアルな迫力。

  このような映画を監督したのが、26才の若者とは信じ難いほどだ。                      

                                                    

■ 倫敦から来た男 138分 2007年制作 ハンガリー/ドイツ/フランス

                             (名古屋シネマテーク)

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■ 監督  タル・ベーラ (ハンガリー) 

■ 私の採点 ☆☆☆☆☆

  犯罪映画である。

  しかし、凡百の犯罪映画とは、一線を画している。

  私には衝撃的だった。

  うまく言い表せないのだが、この映画を見ていると、不思議な感覚になる。

  登場する「人の質感」と言ったらよいのか、「積み重ねられた存在感」と言ったら

  よいのか、人物の目論見やら、脅えやら、生活苦やらが、スクリーンからひしひ

  しと伝わってくるのだ。

  独特のカメラワーク。深い陰影をもつ映像。人物の繊細な表情。

  こんな描き方をする犯罪映画は、みたことがない。

  この映画を評価するか、しないか、それはみる人によって、大きく分かれること

  だろう。

  私は高く評価する。多くの人に、観てもらいたいと思う。                                                   

  

                                                         

  

                          

      

    

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コメント

 私もこの映画に衝撃を受けました。さすがさんたさん、まさに「積み重ねられた存在感」がぴったりくる表現ですね。
 私はこの監督の人々の日常に注ぐ暖かな視点に終始泣けました。

投稿: TK | 2010年5月 2日 (日) 09時10分

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